肝臓が弱っている方の病状として一般には3種類タイプがあります。一つ目はウィルス性慢性肝炎、A型、B型、C型、D型、E型がありますが、中でもC型が多いようです。
病気が進むと肝硬変になったり肝硬変が進むと肝臓癌になる確立が高くなります。
病気の進行を食い止める為にも日頃の食生活には気をつけたいものです。最近では鉄分の摂取を控えることが有効だというデータがあります。
二つ目は脂肪肝です。
食べすぎや飲みすぎ、運動不足による肥満が原因で肝細胞に脂肪が溜まった状態です。禁酒や適度な運動で体重を減らす努力が必要です。
慢性化すると脂肪性肝炎から肝硬変に進行することもあります。
近頃話題になっている、メタボロックシンドロームと合わせて生活習慣病的肝炎とされています。
食事療法のポイントは食事の量を減らし、早食い、まとめ食い、夜沢山食べるなどの食事の方法を改善していく、糖質を制限する、禁酒することです。
3つ目はアルコール性肝炎です。長年の飲酒によって肝臓に様々な負担がかかって起こる症状をいいます。
最初は、肝臓に脂肪が溜まり肝機能が低下しアルコール性脂肪肝になります。
適切な治療によってアルコール性肝硬変に病気が進行することを防ぎましょう。
禁酒をして適切なカロリーを摂取することも大切です。
食事療法のポイントとしてはまずは禁酒、良質なたんぱく質を適量とる、バランスの良い食事を3食取りエネルギー不足にならないことがあげられます。
そして3つの病気の食事療法として共通する約束事は、
1.栄養バランスの良い食事をとる。
2.一日3食食べる
3.自分に必要なカロリーを摂取する。
4.良質なたんぱく質を必要な量摂取する。
5.脂肪を取り過ぎない
6.塩分を取り過ぎない
7.ビタミン、ミネラル、抗酸化物質を積極的にとる
8.食物繊維を豊富にとる
9.旬の素材で手作りし加工食品をとり過ぎない。
10.禁酒、禁煙する。
バランスの良い食事とは一例として主食、主菜、副菜、汁物をそろえるのが理想的です。特に和食は脂肪分が少ないメニューが多く理想的だと言われています。
主食でご飯から糖質をとり、汁物には沢山の野菜を入れるなどして食物繊維をとります。主菜では肉、魚介類、卵、大豆製品から良質なたんぱく質と脂質をとります。
副菜では野菜、海藻、きのこ、魚介類からビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質を摂取します。更に牛乳や果物からビタミンや日本人が不足しがちなカルシウムを摂取しましょう。
そこで副菜として簡単に作ることができるかぼちゃの牛乳煮を紹介します。かぼちゃはビタミンAが多く万能の野菜です。
バターと牛乳を加えることでカロチン、たんぱく質の吸収がよくなります。砂糖を加えなくても牛乳に乳糖が含まれているので自然な甘みが楽しめます。
たっぷり作ってもマッシャーで潰して更に牛乳を加えて煮えばかぼちゃのスープとしても楽しめます。
材料:4人分
- かぼちゃ400グラム
- 牛乳2カップ
- バター大1
- 塩少々
作り方
1.かぼちゃは種を取り除き一口大に切りバターで軽く炒める。
2.塩を少々ふり牛乳を注いでふたをしないで煮る。
このとき牛乳の巻くがふたのかわりになる。
膜がしぼんだらできあがり。