肝臓とお酒の関係

二日酔いの原因と対処法

ブランデー

飲み過ぎた翌朝、「頭が痛い」「体がだるい」「吐き気がある」など二日酔いに悩まされた経験のある方は多いですよね。

この二日酔い。

二日酔いの原因

これまで二日酔いは、アルコールを分解する途中で生成されるアセトアルデヒドが翌日に残ることで起こっている症状だと言われてきました。

しかし近年、この考えは誤りたということが分かっています。

二日酔いの詳しいメカニズムはまだ解明されていないのが実情ですが、いくつかの可能性が示唆されています。

ひとつは、アルコールがそのまま体内に残っているという説です。アルコールが溶け込みにくい体脂肪が増えると、アルコールがアセトアルデヒドに分解されるまでの時間が長くなることが分かっています。

そのため、摂取したアルコールが分解されないまま翌朝を迎えてしまうのではないかとする説です。

ふたつめは、肝臓がアルコールを分解することに集中してしまうために、ブドウ糖の生産が不足しがちになり、低血糖状態になることが原因となっているとする説です。

ほかにも、疲労が原因になっているとされる説もありますが、詳しいメカニズムは今後の研究を待つ必要があります。

二日酔いの対処法

もしも二日酔いになってしまったら、
これらの方法を知っておくと、忘年会や新年会など飲み会が増えるシーズンに役立ちますよ。

胃腸薬

即効性があり有効な方法と言えば、やはり胃腸薬の服用でしょう。
胃腸薬には、胃痛や胸焼けを鎮める効果があるので、二日酔いなのに仕事があるときには、おすすめの対処法です。

スポーツドリンク

二日酔いの日には、ミネラルが不足しがちなので、スポーツドリンクで水分補給をすると良いでしょう。

グレープフルーツジュース

グレープフルーツには、アルコールの代謝を高める効果が期待できる果糖が含まれています。ビタミンやミネラルを補うこともできるので二日酔いにおすすめです。

シジミの味噌汁

二日酔いにはシジミの味噌汁が良いと言いますが、実際に二日酔いを改善する効果が期待できます。

シジミには、良質なたんぱく質のほかに、造血作用のあるビタミンB12や肝機能をアップさせるタウリンが含まれている肝臓に良い食材です。

これを味噌汁にすることで、シジミに含まれる栄養素を逃すことなく摂取することができるので、とても効率の良い方法と言えます。

二日酔いの日に注意したいこと

二日酔いの日の対処法としてよく耳にするのが、サウナに入る方法と迎え酒ですね。中には実際に実践している方も多いのですが、これには注意が必要です。

サウナに入らない

サウナで血行を良くして汗をかくことで、汗からアルコールが排出しようと考えてのことですが、アルコールで弱っている心臓にかなりの負担をかけてしまう危険な方法です。

お酒を大量の飲んだ日はお風呂に入らない方が良いと言われるのと同じように、脱水症状や血圧の急上昇の原因となることもあるので、二日酔いの日にサウナに入るのは、避けましょう。

迎え酒をしない

二日酔いの症状を緩和させるためにお酒を飲む人も多いですよね。確かにアルコールにより中枢神経がマヒするため、体調が良くなったように感じますが、これは一時的なもの。
迎え酒をすることで、肝臓が分解するアルコール量を増えています。

その分、体にかかる負担も増えているのだと言うことを覚えておいてくださいね。

残念ながら二日酔いに効く特効薬はないので、深酒をしないことが一番ですが、付き合いでどうしても飲まなければいけないこともありますよね。

もしも二日酔いになってしまったら、これらのことを参考に、少しでも楽に過ごせる方法を試してみてください。

ただし、よく耳にする二日酔いの対処法の中には危険な方法もあるので、気をつけましょう。

-肝臓とお酒の関係