飲み会に宴会に、お酒を飲む機会は沢山あります。
そんな時、ついつい楽しくなって飲み過ぎてしまったり、無茶な飲み方をしてしまったり、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
翌日以降の二日酔いも大変ですが、飲んですぐに気分が悪くなる悪酔いもまた、身体に負担をかけるものです。
今回は、お酒と上手に付き合い、悪酔いを防止する方法をお伝えします。
目次
「飲んですぐに気持ち悪い…」悪酔いの原因と症状
(1)悪酔いの原因
お酒を飲むと、アルコール成分が血液によって脳に運ばれます。
アルコール成分は脳を麻痺させる効果があり、これを一般的に「酔った」状態と言います。
また、私たちの身体は体内にアルコールが入ると、肝臓によって代謝を行います。
この際に、アルコールは体内にある酵素(ADH・アルコール脱水水素酵素)のはたらきで、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
このアセトアルデヒドが、悪酔いの原因とされています。
アセトアルデヒドは、アルコールの量に比例して作られます。
その為、沢山アルコールを取っている程、生成量が増えていきます。
アセトアルデヒドは毒性が強く、体内に多量にあると、赤面や吐き気、頭痛、脈拍上昇が現れ、一般的に言う「悪酔い」を起こした状態になります。
(2)悪酔いの症状
悪酔いは、発症の早い人で飲酒後2~3時間、遅くとも5~6時間後に現れるとされています。
その症状は、主に以下の6つがあります。
- 頭痛
- 嘔吐
- 発汗
- 赤面
- 悪寒
- 脈拍の上昇
また精神的に不安定になることもあり、普段以上に苛立ったり、沈鬱状態になってしまうことも、
例としてあるようです。
悪酔いの対策
お酒を飲む人には、体質などにもよりますが、誰にでも悪酔いを起こす可能性があります。
しかし悪酔いは、なる前にも、そしてなった後でもきちんとケアをすることが出来る症状です。
しっかり対策をして、楽しいお酒を目指してみるのはいかがでしょうか。
悪酔いを防ぐには、飲酒中から策を講じておくことが大事です。
気を付けるべきポイントを2つ、ご紹介していきます。
(1)お酒は食事と一緒にとる
胃の中に食べ物があると、膜を作ってアルコールの刺激から胃を守ってくれます。
また、アルコールの吸収も遅らせてくれる効果があるそうです。
特に、胃を守ってくれる食べ物も合わせてご紹介します。
- チーズ・牛乳等乳製品…脂肪分を含み、アルコール吸収を妨げる。また、胃壁に膜を張ってくれるので、飲酒前にとると胃の荒れるのを防いでくれる。
- 野菜…アルコールによって失われやすい、ミネラルやビタミン各種の摂取が出来る。
- 焼き鳥や刺身…アルコールの分解促進には、タンパク質が役立つ。この2つ以外にも、出汁巻き卵なども良いとされる。
(2)お酒の間にお水を飲む
ウヰスキーなどの洋酒や日本酒など、度数の高いお酒は、胃腸へ強い刺激を与えます。
また、血液中のアルコール濃度が早く上がってしまうので、酔いが回るのも早い考えられています。
強いお酒のあとを追いかけて飲むように、チェイサー(水やノンアルコール・低アルコール飲料)を用意しておくと良いでしょう。
悪酔いをしてしまったら
もし悪酔いをしてしまった際に、決定的に回復へ向かわせるものはないようです。
早く回復に向かうために大事なのは、
- 水分を多く摂る
- 安静にする、もしくは睡眠をとる
- アルコール分解を助ける、柑橘系の果汁を取る
以上の3点です。
気分が悪くなってしまったら、早めに帰宅などをし、安心出来る環境でゆっくり休みましょう。
もしも、あまりに症状がひどい時や、意識が途切れてしまうなどの症状が出た場合は、急性アルコール中毒の可能性も考え、早めに病院を訪れるようにすることをおすすめします。