肝機能を高める栄養素はたくさんありますが、それら全てをまんべんなく摂ることは、かなり難しいと思います。
そのようなときは補助的な意味で、サプリメントを飲むこともお勧めです。
最近では、お酒を飲む機会の多い人には必需品かもしれない、ウコンがあります。
ウコンは英語名をターメリックといい、カレーの香辛料として有名です。
ポリフェノールの一種で、クルクミンという黄色い色素が入っています。
ウコンの中のクルクミンには、免疫力を高める機能があるので、お酒を飲む前や後に摂取すると、効果があります。
もともとクルクミンは、中国やインドで黄疸の薬として昔から使用されてきました。
これは、胆汁の分泌を促し、肝機能を強化する働きがあるからです。
さらにクルクミンには、体内の活性酸素をなくす抗酸化作用があり、細胞が炎症を起こしたり、がんになるのを防ぐ働きがあります。
また殺菌効果もあるため、胃炎の防止にも役立ちます。
クルクミンは、ウコンやカレーなどの食品で摂取することができます。
しかし毎日となるとなかなか難しいので、サプリメントで摂取することをお勧めします。
クルクミンは肝臓の様々な働きを助ける効果がある分、摂りすぎると肝臓の負担にもなってしまいます。 サプリメントの容量をしっかり守って、摂るようにしてください。
肝機能を強化するためには、肝臓が元気に働くようにしなければなりません。
そのためには、肝臓の働きを助ける胆汁の分泌を促すための、胆汁酸が重要になります。
イカやタコなどの魚介類に多く含まれているタウリンには、胆汁酸を増やす働きがあります。
タウリンはアミノ酸の一種で、筋肉に蓄えられています。
心臓や肝臓、脳などに弱った部分があると、その部分に向かい作用します。
肝臓が弱っていると、肝細胞の再生を促すこともできます。
また、肝臓での解毒作用を促進させる働きもあるので、お酒を良く飲む人に欠かせない栄養素です。
タウリンは他にも、交感神経の働きを抑え、血圧を維持する働きもあります。
これは高血圧予防、心臓強化、貧血予防、血中コレステロールの改善、糖尿病の予防にも役立ちます。
これだけ万能なタウリンですが、一日に3,000mgもの量を摂らないとなりません。
タコ100gにはタウリン870g、牡蠣100gには1,100gのタウリンが含まれています。
これらの食品は毎日食べるわけにもいかないので、足りない日は栄養ドリンクなどで補うと良いかと思います。
一般的な栄養ドリンクには、タウリンの含有量が1,000mgから3,000mgまでのものがあります。
必要量に応じて選ぶことができるので、栄養ドリンクでの摂取が簡単です。