健康診断などで肝臓が弱っていると診断されると、投薬治療の前に食事療法を勧められることが多いですよね。しかし、肝臓の食事療法と言われてもなんとなくピンとこない方もいるのではないでしょうか。
ここでは、肝臓の食事療法のためにおすすめしたい、肝機能をアップさせる効果が期待できる食べ物をご紹介しましょう。
目次
食事療法とは?
そもそも肝臓の食事療法とはどのようなことを心がければ良いのでしょうか?まずは、食事療法について知っておきましょう。
食事療法とは、食事によって病気の改善を図る目的で行われる処置のことです。肝機能をアップさせるためには、このようなことが考えられます。
- カロリーや栄養バランスを考えた食事
- 肝機能を高める栄養素を積極的に摂取する
軽い肝機能の低下の場合、食事療法を行うだけで肝機能を改善させることができます。
しかし、肝機能が弱っているときにがんばって栄養素を摂取しようとしても、高い効果を得ることはできないため、日ごろから食事のことを気にかけ、肝臓を健康に保つよう心がけることが大切です。
肝臓に良いとされる食べ物
健康に良いとされる食べ物はたくさんありますよね。その中から、肝臓に良いとされるものをご紹介しましょう。
おつまみにも最適な枝豆
枝豆には、良質なたんぱく質が豊富に含まれています。脂肪を分解するコリンや、余分な脂肪を燃焼させるレシチンなども含まれているため、肝機能の改善だけでなく、肝臓の保護もしてくれる優れた食べ物です。
おやつやおつまみとして取り入れてみても良いですね。
日本食の定番!豆腐
大豆でできている豆腐も、枝豆と同じように良質なたんぱく質、コリン、レシチンが含まれています。
ほかの食材と一緒に調理されることも多い豆腐は、大豆製品の中でもっともたんぱく質の吸収率が高いことが分かっています。一緒に調理された食材の栄養素も吸収されやすくなるのでおすすめですよ。
日本の健康食の代表!納豆
納豆も大豆製品なので、枝豆や豆腐と同じように、良質なたんぱく質、コリン、レシチンが含まれています。その上、発酵させたことで、大豆には含まれていないビタミンB12やムチンも含んでいるのです。
実は、このビタミンB12とムチンは、どちらも肝臓に良いとされている栄養素!
特に、胃の粘膜を保護する働きを持つムチンは、アルコールが胃から吸収されるのを防ぐ効果もあるのです。胃で吸収されなかったアルコールは、腸でゆっくりと吸収されるため、悪酔いや二日酔い防止の効果も期待できます。
二日酔いに効くシジミ
シジミには、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルのほかに、肝機能を向上させることで知られるタウリンが豊富に含まれています。タウリンは、肝臓の治療薬として用いられることもあり、医師も認めるほどの効果があると言われている栄養素です。
お酒のおつまみにもおすすめしたい牡蠣
牡蠣には、ビタミンやミネラル、タウリンのほかに、アミノ酸やグリコーゲンも豊富に含まれており、肝機能や解毒作用の強化に役立ちます。また、悪酔いや二日酔い防止効果も期待できるため、お酒のおつまみにもおすすめです。