肝臓のサプリメントでは、たびたびグリコーゲンという名前が出てきます。しかし聞きなれない言葉のため、よく意味がわからないという人も多いことでしょう。
そこでここでは、グリコーゲンの働きや意味についてご紹介します。
お酒を飲むとグリコーゲンが減る!?
グリコーゲンとは動物の貯蔵糖分のこと。別名貯蔵デンプンとも言われ、肝臓や骨格筋で主に合成されます。
実はこれはスポーツ医学にも関わりがあり、グリコーゲンを枯渇させて運動能力の限界を引き上げ、炭水化物を摂取することで貯蔵量を増やすといった方法などがよく知られています。
そしてこのグリコーゲンは、運動をしなくともアルコールを摂取することで減ってしまいます。
その理由はアルコールの解毒作用に肝臓のグリコーゲンが大量に使われてしまうため。
よくお酒を飲んだ後に、〆のラーメンやお茶漬けなどといった炭水化物を食べたくなるのは、実はこのグリコーゲン不足が原因なのです。
もしこれら〆をせずに炭水化物をとらないまま寝てしまうと、体内中にグリコーゲンが不足してしまい、朝の目覚めも悪くなってしまうのです。
貯蔵デンプンを使いすぎないようにするには
グリコーゲンがアルコールの分解に使われるともなれば、毎日晩酌をしている人はスポーツ選手なみにグリコーゲンを消費している可能性も。
肝臓や体の負担を軽減するためにも、できるだけグリコーゲンを減らさない飲み方を覚えておきましょう。
コツは、アルコールの吸収を穏やかにすること。そのためには胃を荒らさないようにおつまみを食べることです。
ヘルシーで健康にも良いとされるような食材をなるべく多く使ったおつまみと一緒にお酒を飲めば、体の負担も最小限においしくお酒を飲むことができます。
また、アルコールの分解時には利尿作用もあるため、飲酒後は水分補給をすることも忘れずに。
寝る前ぎりぎりまでお酒を飲むのではなく少し前で切り上げて、水分や炭水化物をとるなどして体調を整えてから就寝するようにしましょう。
最近では炭水化物のとりすぎは太る、というイメージが強く、お酒を飲んだ時はご飯を食べないようにするという人も少なくないようです。
しかしそれこそが体調不良の原因である可能性もありますから、飲酒後に甘いものが欲しくなったと感じたら無理せず摂取するようにしましょう。