沈黙の臓器として知られている肝臓。そのため肝機能が低下していてもそのサインに気づかず、知らず知らずの間に重症化させてしまうことがあります。
ここでは肝機能低下の症状をまとめましたので、順番にチェックしていきましょう!
定期的な健康診断で肝臓からのサインを見落とすな!
症状が体感で判断しにくい肝臓の異常は、血液検査など数値で判断できるものを目安にするといいでしょう。
特に会社などで行われる一般的な健康診断では、生活習慣病の検査が行われています。
これにより、飲みすぎ食べ過ぎなどの生活習慣病が原因となる機能低下が数値により判断可能に。
実際に自覚症状がなくても、数値で結果が出されることでショックを受ける人もいるかもしれませんが、このタイミングを逃さないように生活の改善を心がけましょう。
また、血液検査では赤血球と白血球の値にも注目。各内臓の値にばかり目がいってしまい、血液自体の数値を気にかけたことがないという人も多いことでしょう。
しかしこれらの値が低いと肝機能の低下のサインでもあるのです。さらに赤血球数が低下していると貧血気味にもなるので、注意しましょう。
そういえば覚えがある? 肝機能低下の症状
体感できる肝機能低下のサインとしては、疲労感や脱力感、食欲不振や発熱などの全身症状が一般的です。
しかしこれらは、寝不足、風邪気味といった症状でもおきますから、何かと忙しい現代人にとっては判断が難しいのです。
それ以外の症状としては、黄疸(白目や皮膚が黄色になる)、腹水(お腹に体液がたまる)、手のひらが赤くなる、赤ら顔になる、皮膚がかゆくなるなど。
また、ホルモンバランスの乱れもあり、男性なら乳房が大きくなる、女性なら月経の停止などもみられます。
もしいくつか当てはまる症状があったとしても、そこからすぐに肝機能が衰えていることを判断することはできません。
しかしそれだけ気になることがあれば、何らかの体調不良となっている可能性が高いですから、早めに医療機関などで検査してみるといいでしょう。
沈黙の臓器とはいっても、もし異常があれば必ず何らかの症状が出ています。
日頃の自分の体調を一番よく知っているのは自分自身ですから、少しの不具合も無視せず気にかけるようにしてみましょう。