脂肪肝を改善に導く30の知識

脂肪肝改善のために必要なこと

ジョギング

脂肪肝の改善には、食生活の見直しと運動が不可欠です。
日常生活で取り入れやすい運動についてまとめました。

脂肪肝の改善には運動が不可欠

脂肪肝の治療には、大きく分けて以下の三つの方法があります。

(1)食事療法

自分の体重や生活から基礎代謝量を算出し、消化出来るカロリー内の食事を行います。
基本的には低カロリー・低脂肪の食事が推奨されています。

(2)運動療法

定期的に身体を動かす時間を取ることが勧められています。
筋肉を付けることで基礎代謝を増やし、脂肪を燃やしやすい・太りにくい身体を
作っていくことが目的とされます。

(3)アルコール量のコントロール

脂肪肝を発症する原因のひとつとして、アルコールの過剰摂取があります。
休肝日を作る、一日の摂取量(日本酒なら2合・ビール中瓶なら2本が良いとされる)
を減らすなど、徐々に離れていくと良いとされています。

これらの3つの療法は、全てを組み合わせて行う必要があります。

具体的には、日々の食事に気を使いながら、出来る限り毎日運動をする、といった具合です。

症状の程度や体質などの個人差もありますが、数年間をかけて蓄積した脂肪を減らしつつ、
肝臓の機能を回復していくことが一般的のようです。

以上のような治療法の中でも、身体を作る運動は特に大事とされています。

では、運動は一体どのように機能していくのでしょうか。

脂肪肝には有酸素運動が最適

脂肪肝の方に必要な運動は、激しいものではなく、ゆっくり長く続けられるものが
最適とされています。

一般的に、有酸素運動と呼ばれるものが良いそうです。

有酸素運動とは、充分な呼吸を確保しながら行う運動のことです。
例えば、ジョギングやウォーキング、水泳、エアロビクスなどが分類されます。

これらの運動によって、身体の中に充分に酸素を取り込み、脂肪の燃焼効果を上げることが出来るとされています。
そのため、息を激しく切らしたりしない程度の、ゆっくりとしたペースで運動をすることが大事だと考えられています。

また、有酸素運動にはHDLコレステロール(善玉コレステロール)の数値を上げたり、インスリンの働きを高めたりする効果もあるそうです。

以上のように、運動には様々な良い効果が期待できます。

しかし、普段から運動をしない方の中には、
いきなり走ったり、ジムに通ったりすることに、ハードルの高さを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方に向け、ここでは日常に取り入れやすい有酸素運動をご紹介していきます。

日々の運動ポイントは「良く歩く」

脂肪肝を改善するためには、有酸素運動の習慣を付けることが大切です。

その運動のポイントは、「良く歩くこと」です。

自分の体力と筋力に合ったペースで、どんどん歩いて有酸素運動を実行していきましょう。

かといって、普段あまり運動をしない方や忙しい方にとって、運動に多くの時間を割く
ことは大変です。
ここでは、日々の中でさりげなく出来る有酸素運動をまとめてご紹介します。

(1)エレベーター・エスカレーターより階段を使う。

最初は、1階か2階だけ階段を使うなど、小さな目標を決めてやってみましょう。
少しずつ登れる階数を増やすことで、いつのまにか目的階まで行けるようになって
いるかもしれません。

(2)少しだけ「遠回り」な道を行く

疲れていない時、急いでいない時は、いつもより少しだけ遠回りをする道を選んで歩いてみましょう。

例えば、目的地や最寄り駅のひとつ手前で電車を降りる、
バスを使うところを少し歩いてみるというのはいかがでしょうか。

いつもより長く歩くことで体力もつき、また日常生活の中で新しい発見があるかも
しれません。

(3)歩く速度を一定にする。

(1)や(2)のような運動をするとき、歩く速さを一定にしてみましょう。
ある程度の長い時間を、一定のペース歩くと、軽いウォーキングになります。
有酸素運動に分類されるウォーキングは、脂肪を燃焼させるのに最適です。

自分の体に合った運動を続けよう

今回は脂肪肝の改善方法のうち、特に運動についてご紹介していきました。

運動を長く続け、習慣化させることで、症状の改善を目指していきましょう。

運動をする際は、自分の体力や筋力、日々の生活とのバランスを意識しつつ、
無理のないように行うことをおすすめします。

-脂肪肝を改善に導く30の知識