これと言った自覚症状がないため、定期的な健康診断を受けることが大切だと言われる脂肪肝。
とは言え「やる気にならない」「ゆっくり休んだのになかなか疲れが抜けない」「いくら寝てもなんとなくスッキリしない」など、全身の倦怠感が自覚症状として現れている方も多いですよね。しかし、その倦怠感を克服しないといつまで経っても脂肪肝は改善しません。
今回は、自覚症状として現れる倦怠感を克服する方法をご紹介しましょう。
倦怠感を克服する必要がある理由
倦怠感があると、どうしても食生活を管理する気になれなかったり、運動する気になれなかったり、運動どころか動く気にすらなれなくなってしまうこともありますよね。
頭では、脂肪肝を改善させるためには、食生活の管理や運動の習慣をつけることが大切だと分かっていても、どうしてもやる気になれない・・。この思考と体調の温度差が脂肪肝にはつらいところです。
とは言え、何もしなければいつまで経っても脂肪肝は改善しません。脂肪肝を改善させるためには、倦怠感を克服することが大切です。
どうして脂肪肝になると倦怠感が出るの?
まずは、脂肪肝と倦怠感の関係を知っておきましょう。
中性脂肪が肝臓に蓄積された状態の脂肪肝の肝細胞には、正常な肝細胞と違い、中性脂肪が多く含まれています。肝細胞が脂肪でいっぱいになると、細胞がふくらみ、肝臓内の血管が圧迫され、肝臓の中の血液の循環が悪くなってしまうのです。その結果、肝細胞に十分な栄養素や酸素が届かずに、肝機能が少しずつ低下していきます。これが倦怠感や疲労感の原因です。
脂肪肝の初期では、ほとんど倦怠感の症状は見られません。つまり、倦怠感があると言うことは、脂肪肝が悪化してしまった可能性があると言うことなのです。
倦怠感に打ち勝つ工夫
肝臓という臓器が疲れていることで疲労感があるのですから、倦怠感に勝利するためには、脳に頼るほかありません。では、実際にどうすれば倦怠感に打ち勝つことができるのでしょうか。
具体的には「ポジティブになる」ということが大切です。できるだけポジティブに物事を考え、好きなことを積極的に行っていきましょう。
映画やアウトドア、旅行、マッサージ、水泳、ショッピング、低カロリーでおいしいものを食べに行くなど、なんでも良いのです。
ポイントは、倦怠感を忘れてしまうくらいあなたが好きなことを楽しむこと。たったこれだけで脂肪肝を改善させるために必要な要素が生じます。
脂肪肝を改善させるためには、倦怠感に打ち勝つための工夫が必要だと言うことですね。