みなさんは、どんな人が脂肪肝になりやすいと思いますか?お酒をよく飲む人、肥満体型の人などをイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、肥満体型の人だけでなく、痩せていても脂肪肝の人もいます。
今回は、どんな人が脂肪肝になりやすいのかご紹介しましょう。
脂肪肝になりやすい食生活
日ごろからアルコールの摂取量が多い人は脂肪肝になりやすいと言われていますよね。これは昔から言われてきたことですが、事実として確認されていることです。日ごろからお酒を飲む習慣がなくても、肥満体型や肥満気味の人は脂肪肝になりやすい傾向があります。
また、欧米化した現代の食事は高カロリーになりがちです。日ごろから、焼き肉やラーメン、高カロリーの食事を好んで摂取している人は、多くの脂肪を摂取しているため、必然的に肝臓に脂肪が溜まりやすくなってしまいます。
同じように甘いものの食べ過ぎにも注意が必要です。2500億個の肝細胞で構成されていると考えられている肝臓では、吸収された栄養素、薬、アルコールなど多くのものが分解されていますが、摂取量が増えると分解が間に合わなくなってしまうことがあります。分解できなかったものは肝臓に貯蔵され、結果として脂肪肝の原因となってしまうのです。
栄養素不足や運動不足に注意しよう
日ごろから摂取カロリーが少なく、アルコールも飲まない痩せている人が脂肪肝を患っていることがあります。この場合、原因として考えられるのが栄養素不足。たんぱく質不足を例にとってみましょう。
耳にする機会の多い中性脂肪。これは、脂肪酸が肝臓で利用できる形に変えられたものです。この中性脂肪は、たんぱく質と結びつくことで肝臓から血管を介しエネルギーとして利用されています。たんぱく質が不足すると、肝臓の外に中性脂肪を排出する成分が生成されにくくなるため、中性脂肪が分解されず肝臓に残ってしまい、結果として脂肪肝になってしまうのです。このことからも分かるように、栄養素不足は脂肪肝のリスクを高めてしまいます。
また、日ごろから運動の習慣がない人も脂肪肝のリスクを高めます。
遺伝的要素も見過ごせません。遺伝的に肝機能が弱い人は、そうでない人と比べると脂肪肝になりやすい傾向があります。遺伝的要素が思い当たる場合には、脂肪肝になりやすいことを忘れずに、日ごろから脂肪肝を予防する生活を心がけると良いでしょう。