ストレス社会とも言われる現代。何かとストレスを抱えている人が多いのではないでしょうか。みなさんは、日ごろからどうやってストレスを発散させていますか?
どうやってストレスを発散させて良いか分からないと言う人は要注意。ストレスとうまく付き合えない人は、脂肪肝のリスクが高まると言われているからです。
今回は、ストレスと脂肪肝の関係についてご紹介しましょう。
肝臓はストレスの影響を受けやすい
脂肪肝を予防するために、どれだけ食生活や生活習慣に気をつけて過ごしていても、ストレスと上手に付き合えないと、その努力に対する十分な効果を得ることができないことがあります。
それは、肝臓がストレスの影響を受けやすい臓器だからです。実際に福井県であった話をご紹介しましょう。
ガンにならないための生活を送った果てに
ある男性が、「ガン予防のために」とそれまで続けていたタバコやお酒をやめ、ガンの原因となる食材を一切口にしない食生活を始めました。周囲の人たちの目には、その様子が異常に映るほど、男性はガン予防に執着していたのです。
ある法事で振る舞われた食事の中に、ワラビが使用されていたことがありました。それに気づかなかった男性は、ワラビをうっかり食べてしまったのです。男性は、ワラビが持つ強いアクは発がん性物質であると考えていたために「ワラビを食べてしまった」怒りとショックから眠れぬ夜を過ごしました。
このようにガンにならないための生活を送ってきた男性でしたが、肝臓ガンを患い、60歳を迎える前に亡くなってしまったということです。
脂肪肝を予防するためには、ストレスと上手に付き合うことが大切
これは「ガンを予防する」という気持ちが強すぎたために、かえってストレスを招くことになり、結果として肝臓に負担がかかり、最終的に肝機能が低下してしまった例です。
昔から「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」と言うように、どんなに良いことをしていても、それがいき過ぎてしまうと、何もしていないのと変わらない状態になってしまうのです。何ごともほどほどが良いと言うことですね。
脂肪肝を予防するためには、ストレスとうまく付き合っていく方法を身につけておくことも大切です。
クヨクヨして考え込んだり、必要以上に悩むことは肝臓にも悪影響を及ぼすということを忘れずに、できるだけ早く気分転換をして「肝臓に負担をかけないようにする」というのも脂肪肝を防ぐ知恵だと言えますね。