みなさんは、脂肪肝を知っていますか?
肝細胞に脂肪が溜まってしまう病気です。自覚症状はほとんどありませんが、脂肪がたまることで、肝臓の働きが悪くなり、放っておくと肝硬変や肝がんへと進行することもある怖い病気です。
近年、お酒を飲まない人の脂肪肝が増えています。その理由をご紹介しましょう。
●原因はアルコールだけじゃない!
「脂肪肝はお酒をよく飲む人がなるもの」だと思っている人が多いのですが、これは大きな間違いです。
もしも、あなたが「私はお酒を飲まないから脂肪肝になることはない」と思っていたとしたら、今すぐにその考えを改めましょう。
確かに、脂肪肝になる原因のひとつに、お酒の飲み過ぎがありますが、脂肪肝になる原因は、アルコールだけではありません。
ほかにも、高カロリーの食事、デスクワーク、ストレス、運動不足などが原因となり、脂肪肝を引き起こすことがあるのです。
脂肪肝になる原因についてもう少し詳しく見ていきましょう。
●リスクを高める現代人の生活習慣
あなたは、バランスの取れた食事を1日3回、しっかりと食べていますか?
毎日適度な運動をしているでしょうか?
朝はコンビニでおにぎりやサンドイッチ、お昼は唐揚げ弁当やハンバーガー、夜は焼肉やラーメン。
仕事は1日中パソコンに向かい、帰宅途中にはスマホをいじり、帰宅後はパソコンやゲーム。
これは、現代人に多い生活の一部です。私たち現代人にとって当たり前のようなこれらの生活が脂肪肝を引き起こす要因のひとつとなっています。
あなたにも思い当たる部分があるのではないでしょうか?
◇高脂肪、高カロリーの食生活
体全体の筋肉量が少なく、基礎代謝量も少ない場合、高脂肪な食事を続けていると脂肪肝になるリスクが高まります。
食事が欧米化したことで、肝臓に溜まりやすい脂肪を摂取する機会が増えたことも一因でしょう。
◇便利な乗り物
その上、電車やバス、自動車、エレベーターやエスカレーターなど便利な乗り物の恩恵を受けている現代人の生活では、どうしても運動量が少なくなりがちです。
◇ストレス
実は、ストレスも肝臓に脂肪をつきやすくする原因となることがあります。ストレス社会とも言われる現代において、ストレスを溜めないよう、ストレスとうまく付き合っていくのも大切なことです。
お酒を飲まなくても脂肪肝になるリスクがあることがお分かりいただけましたか?
脂肪肝を予防するためには、私たち一人一人が生活習慣を見直す必要があります。この機会にぜひ、あなたの生活習慣を振り返ってみてはいかがでしょうか。