肝臓病にならないために

肝臓より地味だけど大事な内臓「胆のう」の役割とは

医者

肥満や体調不良、アルコールや不規則な食生活に密接に関係している内臓といえば肝臓をあげる人が多いはず。

しかし実は、あまり知られていない内臓にもそれらに該当するものがあるのです。ここではその中のひとつ「胆のう」についてご紹介します。

「胆のう」とは?

胆のうとは消化に必要とされる胆汁を蓄積する器官のこと。胆管によって肝臓、十二指腸とつながっています。かたちは西洋梨型で、長さ10cm、幅4cmほどの袋状です。

胆汁とは脂肪を消化させるのに必要な緑色の液体で、肝臓で1日1リットルほど作られます。

胆のうは胆汁をためている間に水分を吸い取るため、5~10倍ほどに濃縮されます。

その後、食事をして食べ物が十二指腸に到着すると、消化を助けるため胆汁を押し出しているのです。

脂質の取りすぎは胆のうにもダメージを

脂質の取りすぎなど偏った食生活が肝機能を衰えさせることはよく知られていますが、実は胆のうにもダメージを与えているのです。

胆のうで多い病気といえば胆石病。日本人の10人に1人は胆石があるといわれており、胆汁が通るときに痛みを生じます。

しかしできる結石にはいくつか種類があり、結石の数もバラバラ。軽い症状だとほとんどの場合が病気に気づいていないのです。

胆石で最も多いのは、コレステロール結石と呼ばれるもの。これは高コレステロールの食生活が原因で、胆石症の7割以上がこのケースです。

脂肪肝改善のためにはヘルシーな食生活を心がけることがよく知られていますが、実はこれは胆のうの機能改善にも役立っているのです。

コレステロールを気にした食品を選ぼう

コレステロールの摂りすぎはよくないということが認知されてきている今、コレステロール値に注目した健康志向の食品が多く出回ってきています。

一般的に高コレステロールの食品と思われているものほどこの傾向が強く、売り場でメーカーやブランド別で商品を比べてみると「コレステロールゼロ」「コレステロール値○○%カット」などといったものを見つけることができるはず。

こういった商品は従来品よりは割高ですが、健康に気を使うのであればぜひ選びたいところ。調理油やアルコールなどを購入するときは、ぜひこれら数値にも注目してみましょう。

割高な分、節約して使おうという気持ちが強くなれば消費量も減り、コレステロールの摂りすぎを抑えることができて一石二鳥です。

肝臓に気を使う食生活を心がければ、自然と胆のうの機能も改善してくる傾向に。今までコレステロール値を気にしていなかった方も、ぜひこれからは意識的に考えるようにしてみてくださいね。

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