私たちの体の中にはさまざまな臓器があります。
それぞれがそれぞれに大切な役割を持ち、そのどれかが欠けてしまってもいけません。
私たちの体の中にある臓器の中でも、人間の脳に次ぎ二番目の大きさの臓器である肝臓。
どんな臓器なのか、詳しく知らない人は多いんです。
きっとお酒を飲むと悪くなる、ということは知っているかもしれませんね。
肝臓というのは右上腹部にある、先程も言ったように体の中で脳に次いで大きな臓器なのです。
重量は成人では約800~1400グラムもあります。体重の2.8%にもなるのです。
肝臓は栄養を運ぶ役割の門脈、酸素を運ぶ冠動脈という血流があります。
約70~80%が門脈から、そして冠動脈から供給されて肝動脈から供給されて肝静脈に集まり心臓に戻るのです。
肝臓は日本では肝(きも)と呼ばれています。
五臓六腑とという言葉を聞いたことがあると思います。
肝臓は肝心だとか肝要といった熟語に使われているほど大切な臓器なのです。
500種類以上の化学処理を行うことができる肝細胞が約2500億個も集まっているその集合体が肝臓なのです。
実は肝臓は再生能力がある不思議な臓器でもあるんですよ。
でも、こんなに重要な臓器であるにもかかわらず、肝臓に何かあった場合、そう、たとえば病気になったとしてもほとんど自覚症状は出てこないので、「沈黙の臓器」なんていうように言われているのです。
ちなみに古代では、体の中で最も重要で神聖な器官だと言われていたようです。
それは肝臓の体の真ん中にあって大きな臓器でもあり、出血があれば大量の血が流れたからだと言われていました。